洋食

福澤諭吉の魅力

福澤諭吉は好奇心旺盛で、食事においても先進的な人物でした。食事にまつわるエピソードも数多く残っています。

福澤諭吉は、時事新報(*1)で西洋風の食事スタイルをとりあげ、日本で始めてカレーを紹介した人物といわれています。
また、福澤諭吉は普段和食中心の生活を送っていましたが、洋食の中でもお気に入りのものがいくつかありました。例えばバター。神津バターという福澤門下生が作った日本初の洋式牧場で作られたバターを大変気に入り、取り寄せては焼きパンかふかし芋につけて食べていました。またバターとともにマーマレードも気に入っていたようで、自宅で作ることもありました。マーマレードもパンにつけて食べていたようです。

洋食にまつわる面白いエピソードとしては、慶應義塾生にパン食が広まると硬いパンの耳部分を残す塾生が現れ、福澤諭吉が怒ったことがあるそうです。その際、福澤諭吉は知り合いの科学者に成分の分析を依頼し、パンの耳のほうがより滋養にいいことを塾生たちに説明しました。ただ怒るだけではなく、理由を証明付けて怒るところが福澤諭吉らしい気がします。

(*1)時事新報・・・1882年(明治15年)に福澤諭吉が創刊した新聞。

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