息子たちの留学

福澤諭吉の魅力

福澤諭吉は子沢山で、四男五女もの子供に恵まれました。子供を大切に思い、子煩悩であったことを示すエピソードが数多く残っています。

福澤諭吉と2人の息子(一太郎、捨次郎)

一太郎、捨次郎と福沢諭吉

 

福澤諭吉の長男一太郎と次男捨次郎がアメリカに留学した際は、二人の健康と学習環境にかなり気をもんだようで、6年間の留学期間に300通以上もの手紙を送っています。福澤諭吉はほぼ毎週手紙を書き、息子二人にも「文章の練習にもなるから」といってたくさんの手紙を送るように促しました。

また福澤諭吉は、手紙とともに羊羹(ようかん)などの菓子や食料も贈っていて、父親としての一面を見ることが出来ます。過保護ともいえる対応ですが、一方では留学中日本で何があろうと、たとえ父母が病気と聞いても志(こころざし)半ば(なかば)で帰国してはならないと忠告し、それぞれの学習分野にもアドバイスをするなど、子供たちの将来を真剣に考える親心も伝わっています。

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